この図は以前にも紹介しましたが、名古屋地方気象台の毎時データを11日分グラフ化したものです。以前の改良版です。
実は、再度データロガーを買って自宅の百葉箱で気温・湿度を収録し、観測室内の電気式気圧計のアナログ出力を電圧データロガーで収録して、1分間〜10分間値でグラフ化してみようと検討しているのですが、データロガーからデータをパソコンに転送する作業を考えると、その作業中だけは欠測になってしまうために、同じデータロガーを2セット準備して交互に使用して転送作業中の欠測を避けねばなりません。
そうなると、データロガーだけで2セット10万円ぐらいかかってしまい、それだけの費用と作業の手間をかけるより、以前の方法を再度始めました。それがこのグラフです。
気温だけは、当地で5日ごとに記録している「5日間毎の最高気温・最低気温」を利用して名古屋地方気象台の気温に補正をして表示しています。
ただ、日中の最高気温の補正は比較的簡単なのですが、特に晩秋から5月上旬頃までの日の出頃の最低気温については、夜間に無風で快晴ですと、小高い丘の上にある気象台より、海抜3.8mと低地の当地のほうが2゜近く冷え込むことがあり、そのような気象状態の場合の日の出頃に現れやすい日最低気温の補正は困難です。
風の「無風・弱風」はデータでわかるものの「夜間の快晴」を得ることはなかなか困難で「視程」「雲量」「露点」で推定はできるものの今後の課題とします。
こんな苦労をして推定するより「データロガー」を買って利用したほうが簡単だと思うのですが、パソコン不慣れな私にはちょっと難解です。
以前使用していたデータロガーも取り扱いが難解で断念しました。データロガーの表示をノートにメモしてパソコンに入力していたほどですからメーカーの技術者には、
「そんな〜 もったいない 便利な機能がございますのに」
とあきれはてられたものでした。
現在、気象資料・気象測器・配線材料を整理中。すでに数年前には約1年かけて30年分の自記紙などを処分しましたが、現在は気象関連定期刊行物の処分作業中でほぼ終了しました。測器の配線材料は老朽化で全て撤去済みなるも、測器本体はまだ電源を入れれば完動します。30年まえの当時気象台が使用していた測器ですから、現在はもう「気象博物館級の測器」になってしまいました。