2種のデータロガーの比較を紹介します。
太線は 高性能型の [TR-77Ui]
気温分解能 0.1゜ 湿度分解能 0.1%
細線は 簡易型の [RTR-322]
気温分解能 0.1゜ 湿度分解能 1%
簡易型はワイヤレス式のため、観測室との無線通信を確保するために百葉箱の内部に設置できず、百葉箱北側の屋根の下・地上1.7mの位置に仮設置しました。今後通信確保できれば百葉箱内部へ設置する予定ですが、それぞれのデータロガーは仕様も異なり、また百葉箱内部といえども、同じ場所に複数のセンサーを設置すると通風も悪くなるため、10センチは離すことになると思う。
簡易型は、モニター用として使用することを目的として設置したものの、グラフからしてこれだけ両者の差が少なければ百葉箱内部の気温の点検・監視用として使える。
湿度差が5%あるが、湿度は計測が困難な要素なので、5%の差なら上等でしょう。通風乾湿計を使っても3%以内の精度を確保することが困難なこともあります。
ただ、百葉箱北側は、春分〜秋分の間は早朝と夕方にそれぞれ30分程度直射日光が当たるため、小型の樹脂製植木鉢を百葉箱の代用としたとはいえ遮光対策をせねばならないが、来年3月上旬までは大丈夫だろう。
グラフ内に名古屋地方気象台の日照時間、瞬間風速、感雨(いずれも10分間値)を入れました。