名古屋地方気象台の平年値と、最近15年間の平均値を比較したグラフを紹介します。
15年間の単純平均で表すと変動が大きいため、移動平均処理しました。
気温は最近の都市化の影響と思われる気温の上昇化が見られますが、湿度については1970年代末頃から既に都市化による乾燥化があらわれていることから、グラフでの最近15年間の乾燥化は、1990年代後半に導入された「JMA95型地上気象観測装置」の湿度センサ(静電容量型高分子膜湿度センサ)が、それ以前の「JMA80型地上気象観測装置」で使用していた「塩化リチウム露点検出器よりも、より一層低湿まで検知できるようになったことが影響していると思います。
つまり湿度については測器変更の影響が現れているようです。
1970年代以前は自記湿度計(毛髪)が使われていましたが、これは「塩化リチウム露点検出器」よりも低湿まで測定できます。