1月からの気温比較を紹介します。
当方は、1/1から気温の統計方法をこれまでの「10分間値」から「30分間移動平均値」に変更しました。
気温など、わずか数分で1゜以上変動することは普通ですが、短時間の変動を除去するために、「10分間値」の3つ分を平均する方法でたとえば 09:00 の気温は、
08:50
09:00
09:10
の3回平均値を 09:00 の気温とする方法です。
「10分間値」と「30分間移動平均値」の差は、日最低気温ではほとんど差はありませんが、日最高気温では「30分間移動平均値」のほうが 0.3゜〜0.5゜程度 低めに現れています。
本当は、「5分間値」の3回平均をしたいのですが、データロガーからデータをパソコンへ移す作業に5分以上かかるため現在は「10分間値」の3回平均にしています。
(百葉箱からデータロガーを取り出し、観測室のパソコンへデータを移し、データロガーを百葉箱に移す。この作業中、センサーに影響を与えないよう、データロガーとセンサーは切り離しセンサーは百葉箱に残置した状態にしてデータ転送操作をする)
マニュアル観測していた1970年代、冬季ですと水銀温度計を読み取るとき、自分の体が温度計に近寄るだけで水銀柱が0.3゜程度上昇していくこともありました。
1970年代の気象観測に関する本には、冬季の気温観測の注意点(読み取り時、観測者の熱放射・体温の影響)などが解説されていたものでした。