3日15時にフィリピンの東で発生した台風10号は7日10時前に沖縄本島北部を通過。
中心気圧945hPa、最大風速40mまで発達し、北東〜北北東に進んで強い勢力を保ったまま8日21時半頃高知県室戸市付近に上陸。
1998年10月台風10号以来の高知県上陸となった。
22時29分に室戸岬で8月としては観測史上1位となる最大瞬間風速69.2mを記録。
高知県の魚梁瀬では降り始めからの雨量が600ミリを超えた。
翌朝9日6時に兵庫県西宮付近に再上陸、速度を速めながら本州を縦断するように北東に進んだ。
台風の動きが比較的遅かったため、愛知県内でも茶臼山で382ミリ、作手で336ミリの大雨。
10日2時頃に北海道襟裳岬付近に上陸し、6時に千島近海で温帯低気圧に変わった。
北海道では大雨に見舞われ台風に慣れていない土地であることもあって被害が拡大した。
当地の再接近は観測データから推定すると9日8時から9時の間とみられ、明け方にはかなりの暴風雨が2時間ほど続いた。